ステップ1:試合日程を確認し、渡航計画を立てる
まず、アトレティコの公式サイト(atleticodemadrid.com)で試合日程を確認しよう。ラ・リーガは通常8月〜5月、チャンピオンズリーグのグループステージは9月〜12月。
ラ・リーガの試合時間はスペイン時間で土曜14:00〜日曜21:00の間に設定されることが多い。日本時間では土曜22:00〜月曜早朝にあたる。スペイン時間で夜21:00キックオフの試合は、日本時間だと深夜4:00〜5:00になるので、帰国後の体力回復も考慮しておくとよい。
航空券はSkyscannerやGoogle Flightsで検索するのが鉄板。日本からマドリードへの直行便はないが、ヨーロッパの主要都市(パリ、フランクフルト、イスタンブールなど)で乗り継ぐ便が一般的。所要時間は乗り継ぎ含めて約16〜20時間。円安の影響で往復10〜20万円が目安だが、早めの予約で安くなることも多い。
ホテルはマドリード中心部のソル(Sol)周辺がおすすめ。スタジアムへの地下鉄アクセスが良く、観光の拠点にもなる。Booking.comやExpediaで予約できる。
ステップ2:チケットを購入する
チケットは必ず公式サイトで購入すること。非公式の転売サイトは偽チケットのリスクがある。
公式サイトでの手順は以下のとおり。まずatleticodemadrid.comにアクセスし、「Entradas(チケット)」→「Primer equipo masculino」を選択。次に「General(一般席)」を選び、希望の試合の「Comprar Entradas」をタップ。座席エリアはFondo Norte(北スタンド)、Fondo Sur(南スタンド・コアサポーターエリア)、Lateral Este(東スタンド)、Lateral Oeste(西スタンド)の4つ。さらにGrada Alta(3階席・最安30〜70€)、Media(2階席・50〜80€)、Baja(1階席・50〜120€)から選ぶ。
個人情報入力時のポイントがひとつ。スペインの名前欄には「第2姓(母方の姓)」を書く欄がある。日本人にはないので、「Nada」と入力すればOK。これはスペイン語で「なし」の意味だ。支払いはクレジットカード。購入完了後、メールでEチケットが届く。
チケット発売日は通常、試合の約2週間前。公式サイトで「Avísame(通知を受け取る)」にメールアドレスを登録しておくと、発売開始時にメールが届くので便利だ。
収容人数約68,000人のうちシーズンチケット保有者は約61,000席だが、一般販売のチケットは比較的入手しやすい。ただし、レアル・マドリード戦やバルセロナ戦などのビッグマッチは早めの確保が必要。
割引を受けたい場合は、公式の海外ファン会員「Atleti Red & White」に加入するのも手だ。年会費25€(約4,000円)でチケット割引やオフィシャルストア割引が受けられる。
ステップ3:スタジアムへのアクセス
リヤド・エア・メトロポリターノは、マドリード中心部から北東約10km、バラハス空港の近くにある。
最も便利なのが地下鉄だ。最寄り駅は地下鉄7号線「Estadio Metropolitano駅」で、駅を出るとすぐ目の前がスタジアム。ソル駅からの場合、2号線でCanal駅まで行き、7号線に乗り換え。所要時間は乗り換え含めて約40〜50分。
地下鉄の切符はICカード式。初回購入時にカード代2.50€が必要。10回券(12.20€、1回あたり1.22€)がコスパ最強。ツーリスト・カード(1日8.40€〜)もある。地下鉄に時刻表はないが、4〜5分間隔で来るので東京の地下鉄と同じ感覚で乗れる。終電はAM1:30なので、深夜キックオフの試合後も帰れる。
重要な裏技がひとつ。試合後のメトロポリターノ駅はかなり混雑する。クラブ公式も推奨しているのが、地下鉄2号線「Las Rosas駅」の利用。スタジアムから徒歩15〜20分だが、ほとんど混まず、しかも始発駅なので座れる可能性が高い。さらにソル駅やオペラ駅に乗り換えなしで直行できるため、トータルの所要時間はメトロポリターノ駅利用より短いこともある。体力に余裕があれば断然おすすめだ。
ステップ4:スタジアムでの過ごし方
入場開始は試合の約1時間前。チケットに記載されたゲート番号を確認して入場しよう。入場時にはボディチェックと荷物検査がある。荷物は軽めに。そしてこれは特に注意——ペットボトルの持ち込みは可能だが、フタはセキュリティの都合で入場時に没収される。
スタジアム内にはメインキッチンと6箇所のフードスタンドがある。メニューはバーガー、オリーブ、ナッツ、ポップコーンなど軽食が中心。「ブリンディス(Brindis)」というビアバーではタンクビールと軽食が楽しめる。ただし、スタジアム内で提供されるのはノンアルコールビールがメイン(ブリンディスを除く)なので注意。
試合開始直前の選手紹介は、メトロポリターノの名物。場内が暗転し、天井が赤白に点滅する中、AC/DCの「Thunderstruck」が大音量で流れる。この演出は映像では伝わらない迫力があるので、ぜひ現地で体感してほしい。
覚えておきたいチャントとスペイン語
現地観戦をもっと楽しむために、3つのチャントを予習しよう。
まずは「イムノ(Himno)」。アトレティコの公式アンセムで、試合中に何度も歌われる。YouTubeで「Himno Atletico Madrid」と検索すれば歌詞付きの動画が見つかる。次に「Ole Ole Ole Cholo Simeone♪」。シンプルなメロディで覚えやすく、試合中に何度も繰り返される。最後に「Te quiero Atleti lololo〜♪」。「アトレティ、愛してるよ」という意味のチャント。「lololo〜」の抑揚がやや難しいが、スタジアムで周りに合わせれば自然と覚えられる。
スペイン語は4つだけ覚えればいい。「Hola(オラ)= こんにちは」「Gracias(グラシアス)= ありがとう」「Perdón(ペルドン)= すみません」「Sí / No(スィ / ノー)= はい / いいえ」。ボディチェックの時に笑顔で「Hola!」と言えるだけで、雰囲気がまったく変わる。
おすすめのマドリードグルメ
試合前後の食事も現地観戦の醍醐味。マドリードのバルでは手頃な価格でお酒とタパスが楽しめる。特におすすめはArroz Negro(アロス・ネグロ)。イカ墨で炊いたパエリアの一種で、見た目は真っ黒だが味は絶品。もうひとつはBocadillo de Calamares(ボカディージョ・デ・カラマレス)。イカリングのフライをバゲットに挟んだマドリード名物のサンドイッチだ。
「いつか行きたい」を「いつ行くか」に変える。メトロポリターノの68,000人の歓声は、画面の向こう側にいる限り永遠に"いつか"のまま。航空券の相場を1回検索するだけでも、夢は「計画」に変わる。今日、Skyscannerを開いてみよう。